マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ 日本ハウズイング【前編(2)】 大阪府吹田市での取り組み 積立金不足が判明 管理・運営の意識向上を
住宅新報 2021年1月19日 号 11面
連載: マン活に励む管理組合
築13年で初めての大規模修繕工事の時期を迎え、修繕積立金の大幅な不足が浮き彫りに……。工事の一部を先送りにしても、この先も満足な修繕工事は見込めず、管理・運営への組合員の関心もほとんど見られない――。そんな問題を抱えたマンションの管理を担当したのが、日本ハウズイング(株)関西事業部大阪北支店の坂本賢政さん(現・住宅営業部管理課チーフマネージャー)です。管理・運営への組合員参加を促しながら修繕積立金の引き上げに向け、奮闘が始まりました。
坂本さんは、担当を引き継ぐ際に、過去の総会議事録や長期修繕計画書に目を通しており、総会の出席者は毎年役員だけという状況や、修繕積立金が絶対的に足りない事実を把握していて、「これらの問題を何とかしなければ」と考えていたそうです。
そこでまず行ったのが、向こう30年間を見通した長期修繕計画による資金シミュレーションです。現行のままでは、28年に行わなければならない次回の大規模修繕工事で修繕積立金が不足することは目に見えています。第2回工事も含め、エレベーターの更新など各種設備全般で必要な工事すべてを盛り込んだ30年間の修繕計画を練り直したところ、修繕積立金不足を解消するには、「毎月の積立額を現行の2.8倍まで引き上げる必要がある」ことが判明しました。
これらは管理規約の見直しを伴う特別多数決議(区分所有者総数および議決権総数の各4分の3以上の賛成で決する)事項になるため(※)、臨時総会を招集・開催し、修繕積立金の改定(値上げ)を議案上程しましたが、「出席者は理事のみで、委任状も含め22名ほどしか参加がなく、定数不足で否決」されます。坂本さんが担当になった半年後、17年4月のことでした。
























