マン活に励む管理組合~良好なコミュニティの秘訣~ パークコート千代田富士見ザタワー【前編】 東京都千代田区 運動の同好会設立 ロコモ測定をきっかけに
住宅新報 2019年9月10日 号 11面
連載: マン活に励む管理組合
「パークコート千代田富士見ザタワー」(総戸数505戸)に住む大谷さんは、毎週水曜日、近くの区民館へ通って体操をするのを習慣としています。これは千代田区の高齢介護課が介護予防の一環として行っている「シルバートレーニングスタジオ」という活動で、区民館や児童館などの施設で簡単な運動やストレッチを行うものです。予約不要で参加費もいらないため、気軽に参加していました。
あるとき、大谷さんは顔なじみとなった区の職員の方に「区の施設よりも、もっと参加しやすい場所はないか」と相談されました。その際、マンションの共用施設を利用してはどうかという話になり、一度大谷さんの住むマンションの共用スペースを借りてやってみることになったのです。大谷さんは早速管理組合に話をして、3階にあるコミュニティルームを借りることにしました。マンションの居住者には、区の職員がチラシをつくってくれたため、掲示板に貼るほか全世帯にポスティングをして知らせました。
そのような経緯で17年の5月、マンションに住む65歳以上の人を対象に、千代田区高齢介護課高齢者サービス係(現・高齢介護課介護予防係)の主催による「ロコモ測定会&お茶会」が開催されました。ロコモとは、正式名称をロコモティブシンドローム(運動器症候群)といい、筋肉・骨・関節・軟骨・椎間板といった運動器の障害により、立つ・歩くといった機能が低下している状態のことをいいます。
測定会では、九段坂病院の先生を講師とした「ロコモ」に関するお話のあとで、立ち上がりテストや片足立ちテストにチャレンジ。自分の身体能力を体感しました。参加者は全部で10名。楽にできると思っていたことができず、「こんなはずでは…」と顔をしかめる人もいれば、反対に若さを実感する人など、和気あいあいとした雰囲気の中、健康維持の大切さを学んだ貴重な時間となりました。
この「ロコモ測定会&お茶会」がきっかけとなり、集まったメンバーの中から自主的に「マンション内にこのような場をつくりたい」と考える人が出てきました。「せっかく集まって知り合いになれたのに、一度やって解散するだけではもったいない。覚えた体操だって、家に帰ってひとりでやるかというとなかなかできません。マンションの中で集まることができるのも気楽でいいと考えました」と大谷さんは言います。
大谷さんを中心に、ロコモ測定会に参加していた5人のメンバーで管理組合に会の発足を申請。理事会にかけた上で新たな同好会「シルバーストレッチ&カフェ」として承認されました。会の立ち上げと運営のサポートとして、区と理学療法士が数カ月分のプログラムをつくるなど協力。早速7月から週1回のペースで活動することになりました。
(取材年月:18年8月)
【マンション概要】
建物名/パークコート千代田富士見ザタワー▽所在地/東京都千代田区▽階数/地上40階地下2階建て▽総戸数/505戸▽竣工/14年(平成26年)築▽管理形態/全部委託▽管理会社/三井不動産レジデンシャルサービス(株)



















