近年、DIYが注目を集めている(5面参照)。そのブームは入居者が好みの部屋に模様替えできる「DIY型賃貸」から始まったが、ここにきて脚光を浴びているのが自宅(マイホーム)のリフォームも自分の手によって行おうという運動である。
戦後の日本の住宅市場は工場生産された均質な建材を使い、機能・性能・コストを最重要視してつくる新築住宅が長く主役を務めてきた。その象徴が大量生産・大量販売を基本とするマンションである。企業によって供給されるそのような新築住宅は安心して購入できる半面、住み手が手を加える余地は全くないといっていいだろう。「釘一本打てない不便さ」は、賃貸住宅だけのことではないのである。
その物足りなさが背景にあるのか、DIYはまだ始まったばかりのほんの小さな運動だが、新築住宅が売りにする完璧性、効率性、利便性とは趣を異にする新しい住文化の芽を感じることができる。中でも期待されるのは手を加えやすい天然素材、無垢材を使ったリフォームで、〝癒やし〟の文化が住まいに取り入れられることである。


















