夢か、うつつか 今宵も一献 本多信博 102回 居酒屋「呑(どん)」 〈東葉高速鉄道北習志野駅・西口前〉 〝つまみ道場〟で楽しむ
住宅新報 2018年3月6日 号 13面
連載: 記者おすすめ 今宵も一献

呑(どん)外観
つい最近まで立ち飲み店だったが、現在はカウンターにもきちんと椅子があって、落ち着いた雰囲気で呑める。足元に鞄などが置ける棚があるのがユニーク。これも立ち飲みだった頃の名残か。ユニークといえば、店内が妙に静かだ。カウンターに5人ほど客がいたが誰一人言葉を発しない。〝客同士の会話禁止〟のお触れがあるかのようだ。同じ船橋でも、客同士のたまり場で冗談が絶えない京成西船駅前の「今ちゃん」とは正反対。何が原因かと考えて思いついた。店主が完全な〝無口〟。これでは客もなかなか騒ぎにくい。
しかし、ここにはあなどれない魅力がある。つまみが抜群に旨く、しかも安い。〝本日おすすめ〟の刺身もある。店主はきっと有名店で修業したことがある〝名人〟なのだ。ありふれた素材でも、独自の工夫が加えられている。種類も豊富でまるで〝つまみ道場〟に入ったような楽しさがある。

















