庶事 万感 ◇13 自然と融合すれば心が落ち着く 〝木の文化〟を広める
住宅新報 2017年11月7日 号 11面
連載: 庶事 万感

大きく張りだした軒と、その下に趣深い表情を見せる広い縁側。堂々たる存在感を放つ現代の木の家(鹿児島市)。※写真提供は「木のいえ一番振興協会」
〝新しい〟ということの価値が、「きれいで、ピカピカしていて、未使用で、設備が最新で、これから何年も住むことができる」ということであるなら、その価値は年月の経過と共に減少していく。砂時計の砂が下に落ちていくように――。
〝古さ〟を生かす
東京R不動産代表ディレクターの吉里裕也氏は10月27日に開かれた空き家問題に関する講演会で(5面記事参照)、「古いもののほうが、新しいものよりも価値があるのではないかと感じることがしばしばある」と述べた。同社は築年数を経て放置されているような古い建物を改修することで現代風によみがえらせ、借り手を募集する仕事をしているが、「周辺相場よりも高い家賃で貸せることがある」(同氏)からである。

















