庶事 万感 ◇20 未来を語る不動産業へ(下) 人が寄り添い、助け合う街に
人口減少と少子高齢化が進む日本では、画一型大量生産・大量販売のビジネスモデルはもはや成り立たない。逆に、これからは「〝多品種・少量生産〟型の商品をどうすればビジネスにできるか」という難しい課題を克服しなければならない。 住宅・不動産業では、…
人口減少と少子高齢化が進む日本では、画一型大量生産・大量販売のビジネスモデルはもはや成り立たない。逆に、これからは「〝多品種・少量生産〟型の商品をどうすればビジネスにできるか」という難しい課題を克服しなければならない。 住宅・不動産業では、…
かつて日本には世界一の経済大国・技術立国になるという夢があった。しかし、今はそれらの野望も消え、社会保障費増大、超高齢化、〝異次元〟という名の出口なき金融緩和など、未来を語れない閉塞状況が続く。そうした中、国民生活に密着した住宅・不動産業界はどうか。海外進出も不動産テックによる業務の効率化も裏を返せば縮小する国内需要に対応するための〝守りの姿勢〟か。HEMSなど、便利な機能満載の「スマート住宅」も、かつて一世を風靡した〝マイホーム・ブーム〟ほどのときめきはない。今こそ、日本の未来を語る〝新たな不動産業〟が求められている。
「BESS」の決断 「BESS」ブランドでログハウスを展開するアールシーコア(二木浩三社長)はこのほど、18年から「LOGWAY」という名称を現在の「展示場」に代わる呼称として使っていくと発表した。 例えば「BESS藤沢展示場」は「LOGW…
気になるゆくえ 「これからどうなるのだろうか」とゆくえが気になることが増えている。10月25日に施行された新・住宅セーフティネット制度は民間の賃貸住宅を〝準公営住宅〟として都道府県などに登録することができる画期的なものだが、登録がどこまで進…
増えない年収 若年世代の平均年収が下がっている。内閣府が5年ごとに実施している就業構造基本調査によると、20代の年収分布は200万円台以下が着実に増加しており、最新の12年度では約半数を占める。300万円台は24%前後で横ばいだが、400万…
〝新・住宅セーフティネット制度〟で、シェアハウス業界に大きなチャンスが訪れようとしている。同業界もチャンスをつかみ取ろうと動き始めた。残念なことに、一般の賃貸住宅会社は今のところ、同制度への関心が薄いようだ。この制度が放つ〝時代の空気〟に気…
前回テーマとした、我が国の林業を再興し、国産材をふんだんに使った家づくりを進めるには多くの課題があるだろう。しかし、少子・高齢化による社会保障費問題に比べれば解決策を見出すのは容易ではないか。なぜなら、後者の問題は、ほぼ絶望的だからである。…
〝新しい〟ということの価値が、「きれいで、ピカピカしていて、未使用で、設備が最新で、これから何年も住むことができる」ということであるなら、その価値は年月の経過と共に減少していく。砂時計の砂が下に落ちていくように――。 〝古さ〟を生かす 東京…
認知症患者の急増は日本人の平均寿命が延びたことが要因の一つである。その変遷をみると、縄文時代はわずか14~15歳と短かったらしい。江戸時代は30歳前後といわれる。明治時代(中期)は男性42.8歳、女性44.3歳、昭和22年は男性50.6歳、…
医療技術の進歩は目覚ましい。不治の病と恐れられているアルツハイマー型認知症も、あと5年ないし10年以内には発症を事前にくいとめる画期的新薬が発明される可能性があるという(森下竜一・桐山秀樹共著『アルツハイマーは脳の糖尿病だった』青春新書)。…
急増が懸念されている認知症は長年の生活習慣(飲酒、喫煙、運動不足、ストレスなど)が発症原因と見られている。それを裏付けるデータとして、認知症患者には代表的生活習慣病である高血圧症、糖尿病、脂質異常症、心臓病などを併発している人が多い。 例え…
人間の寿命は生殖能力が衰えたあとも続く。その理由は「老人の知見・知性が子育てに果たす役割が大きいから」という説がある。そうだとすると、老人が子育てに関与しにくい〝核家族社会〟は子供にとって決して好ましい社会とは言えないのではないか。 考える…
首都圏で増える空室 不動産業全般はもちろんだが、仲介業だけを見てもその業務が今後ますます専門化していく。言い方を変えると、仲介はそれだけ奥深くやりがいのある仕事になる。賃貸仲介も同様である。そして、専門化が進めば進むほど、仕事を繁盛させるた…
本当に空き家が増え家が余っているのなら、多くの人が安い家賃でそれなりの住環境を取得できるようにするチャンスである。少子化や晩婚化の背景にしても、若い世帯の所得が伸びず、家賃負担が重くのしかかっていることは明らかなのだから。 積み上がった空き…
住まいは家族のためにある、と常々思う。どんなに立派な家に住んでいたとしても、一人暮らしでは味気ない。誰かが誰かのために気を配る、食事をつくる、誰かの帰りを待つ――そんなことが住まいの本質だろう。 つまり、住まいはハードとしての器ではなく、家…
日本は有史以来初めての人口減少社会に突入した。まだ誰も見たことがない不確かな未来が大きな口を開けて待っている。だから、今の子供たちは〝親の知らない海〟を渡っていく。 少子化を助長 そうした未来に我が子を投げ出す不安が、少子化を助長していると…
消費者保護も投資家保護も行き過ぎると社会の足腰が弱まる。人間もその集団も自立を目指してこそ意味が生まれる存在だからである。 かといって、自己責任に訴える勝ち組・負け組という〝二分社会〟はもはや、はやらない。弱者切り捨てには膨大なコストが掛か…
「私なりのコンサルというものが形はかたちとして、色はいろとして手応えのようなものがあり、快い達成感と共に大きな自信となって湧き上がってきました」 これは、ある不動産コンサルタントが資産家から相談を受け、コンサル契約を結び、企画提案したプロジ…
そのシェアハウスは、最寄駅から歩くと約15分はかかった。しかも途中には工場や物流施設のだだっ広い駐車場などが続くため、夜8時以降ともなると人通りがめっきり少なくなる。女性の独り歩きには不安がつきまとう。 ある日、入居して間もない津端幸隆さん…
我が国の若年人口(20~39歳)は、15年の2798万人から、40年には2155万人(15年比23%減)、60年には1509万人(同46%減)まで減少する(国立社会保障・人口問題研究所推計)。ストックもフローも、若い単身者向けが多い我が国の…