点検・不動産投資 新成長分野への展開 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 ■最終回■ 総括 市場は事業の「インフラ」 成長分野へ多様な資金を供給
住宅新報 2017年6月13日 号 3面
連載: 点検 不動産投資

宮城大学事業構想学部教授・田辺信之氏
90年代後半から本格的な成長を開始した不動産投資市場は、00年代半ばには30兆円前後の規模にまで急成長しました。日本経済のバブル崩壊に伴い、不動産が流動化するようになり、それがファンドなどの資金の運用対象とされたことが市場の飛躍的な成長の背景となっています。これが不動産投資市場の成長の第Ⅰステージです。
事業投資の性質も
08年の金融危機以降は市場が多くの経験を蓄積した中で、投資の多様化を通じて成長する第Ⅱステージに入りました。不動産投資対象は、オフィスビルや賃貸住宅、商業施設だけでなく、物流施設、ホテル、ヘルスケア施設、インフラなどへと着実に広がっていきました。オペレーションを伴う資産(オペレーショナルアセット)への投資は、不動産投資だけでなく事業投資の性質をも帯びてきます。Jリート市場の拡大もあり、個人から年金を含む機関投資家まで投資家層の裾野が大きく広がりました。
























