点検・不動産投資 新成長分野への展開 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 新成長分野ヘの展開・総括 成長スピードには温度差 地方に投資機会もたらす
住宅新報 2017年6月6日 号 3面
連載: 点検 不動産投資

宮城大学事業構想学部教授・田辺信之氏
新成長分野にはいくつかの特徴があります。1つ目の特徴は、投資対象にオペレーションを伴うものが多いことです。賃貸オフィスビルや賃貸住宅などのように、取得後は主に不動産として賃貸管理するだけでなく、投資家(あるいはファンドの運営委託を受けたAM会社など)が直接間接にテナントの事業に関与することになります。ホテルを例にとると、運営や設備投資などに関してホテルのオペレータ(事業者)と協議をすることが必要な局面もありますし、ホテル事業の収益が増えると、それが賃貸料に反映されるケースもあります。間接的にではありますが、投資家はホテル事業のリスク・リターンの一部を担っていることになります。
潜在的な市場規模
2つ目の特徴は、潜在的な市場規模の大きさです。ヘルスケア施設の市場規模は「高齢者向け施設・住宅」が約17兆円、「病院等」が約20兆円と推計されています。インフラの資産規模は、公的不動産と公的インフラを合わせて約700兆円あり、そのうちで利用料を伴うインフラは185兆円と試算されています。ホテルを含めた宿泊施設の市場規模は10兆円以上、物流施設も投資対象となり得るものだけでも5兆円以上あると推計されます。
























