居場所をもとめ 今宵も一献 (48) 哀しくなるほどの営利主義
住宅新報 2017年1月31日 号 11面
連載: 記者おすすめ 今宵も一献
居酒屋のランチタイムに一人で行くと冷遇されることが多い。カウンター席を強要されるのはまだマシで、ほかの席は空いているのに相席にされたりする。営業妨害になるので店の名前は言えないが、東京・虎ノ門には信じられない対応をする店がある。
開店直後の午前11時半に一番乗りで行くと、(そこはカウンターが昼の配善スペースになっている)4人掛けテーブルに案内された。次に入ってきた客も〝お一人様〟。どうするかと思えば案の定相席を強要。なんと、次の客も一人。すると女性店員、何んの迷いもなく3人を相席にした。そして、いよいよ4人目が来て見事に全員同じテーブルに座らされた。 その時点で、ほかのテーブル席には誰もいない。なんとも異様な光景と感じたが、店員はもちろん、ほかの3人も常連で慣れているのか、あまり意に介していない様子だ。ここまでコケにされたら普通は耐えられないが、怒る前に哀しくなってくる。〝顧客ファースト〟のサービス業なのに、営利に走るとこんなにも客を人間として見なくなるものなのかと。まるで『客は胃に食べ物を詰め込めばすぐに出ていく代物』とでも見ているかのようだ。夜も含め、絶対にここには来ないと誓ったのは当然である。 (本多)

















