数カ月で認知症改善 サンケイビルG 「自立支援介護」で成果 4ホームの事例を発表
住宅新報 2015年11月3日 号 3面

あいさつする金井岳弘社長
サンケイビルのグループ会社で介護事業を手掛けるサンケイビルウェルケア(金井岳弘社長)はこのほど、都内で事例研究発表会を行った。できる限り普通の生活を取り戻す「自立支援介護」を理念に掲げる同社。最初の有料老人ホームを開設してから約3年が経ち、歩行能力や認知症の改善といった成果が現れ始めた。同発表会では、現在運営している4カ所のホームの担当者が、それぞれ改善に至った経緯を報告した。
自立支援介護は、同社の顧問でもある国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授が提唱しているもので、「水分摂取、栄養管理、自然排便、運動」を意識し、本人の体調を整えて意欲や活力を取り戻す介護手法。
最初の発表は、「ウェルケアテラス氷川台」(東京都練馬区)の95歳女性の事例。今年6月の入居当時は、歩行は介護職員による手引き歩行で、屋外に出ることもなく生活のすべてがホーム内で完結していたという。失禁も多く、他の入居者と会話することもなく、食堂ではテーブルに打っ伏していることが多かった。そこで、まずは歩行器歩行に切り替え、その後シルバーカー歩行、杖歩行へと変えていき、徐々に歩行距離を伸ばした。水分摂取も本人の好きな飲み物を積極的に取り入れることで当初1000ミリリットル(1日)だったものが、1カ月後には1500ミリリットル(同)へと増加。現在は、杖歩行を職員が見守る段階まで回復し、外食や地域の運動会の見学などの外出できるようになった。食堂でも打っ伏す状態は半減したという。
























