賃貸リフォーム会社 ハプティック 小倉弘之社長に聞く 床に無垢材、手頃な価格で 施工から客付けまで一貫体制
住宅新報 2015年9月8日 号 3面
賃貸物件専門のリフォーム会社、ハプティック(東京都渋谷区)。無垢のフローリング材を使った「ナチュラルリフォーム」をパッケージ商品化し、手頃な価格で提供している。手掛けた物件の賃料上昇率は平均17%だという。築年数の経ったアパートのオーナーや、中古マンションの1戸を改修して賃貸したい個人投資家からも注目を集め、順調に業績を伸ばしている。小倉弘之社長は「今後は、地方都市にも拠点を展開していきたい」と意欲を見せる。
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――なぜ、賃貸住宅に特化しているのか。
「一般的な分譲マンションと比べて、賃貸マンションはいまだに設備や仕様が大きく劣っているのが現実だ。しかし、自分の経験からいっても、借り手自身が自分の好みに合わせて部屋に手を入れるのはハードルが高い。一方で、賃貸オーナーも投資額には限度がある。手頃な価格で魅力的な賃貸住宅を提供することができれば、市場を大きく変えていくことができると考えた」
――事業の特徴は。
「無垢のフローリングを使った飽きのこないシンプルなデザインで、料金と内容を分かりやすくするため、タイプごとに5つの基本パッケージ商品を用意している。例えば、20m2のワンルームならば、無垢パインフローリングに張り替え、照明、クロス、キッチン、玄関タイルの交換、小物取り付けまで含んだ基本料金は59万8000円。部屋の状況やオーナーの要望に応じて追加工事やオプションメニューも設けており、これもすべて価格を明確にしている。更に、工事だけでなく、入居者を早く見つけるための仕組みを持っている点も差別化になっている。施工物件のうち、6~7割が当社で入居者付けをしている」
――入居者を見つける仕組みとは。
「グッドルームの名称で賃貸物件サイトを運営しており、現在の掲載物件数は約3000件。当社施工物件だけでなく、築年数が古くてもデザイン性の優れた部屋もピックアップしている。入居者との接点を持つことで、ニーズを把握し、設計にも反映できる」
――手頃な価格で提供できるのはなぜか。
「1つは自社施工。外部に発注せず、社内に大工を抱え、設計から資材の調達、施工まで一貫して手掛けている。もう1つはデザインを規格化していること。これを徹底することで設計や材料コストを抑えることができる」
――業績の状況は。
「09年に設立し、現在6期目。順調に伸びており、今期(11月期)の売上高は7億円となる見込みだ。東京からスタートし、今は大阪と名古屋にも拠点を設けている。今後は更にエリアを広げ、全国展開していきたい。来期は、政令指定都市を中心に1~2カ所出店する予定だ。大都市と比べて市場規模は小さいが、空室など賃貸経営に悩む人は多いと考えている」
――オーナーの意識変化は。
「土地活用を目的としたいわゆるアパートオーナーの代替わりも進んでいる。プロを目指そうとする個人投資家も増えてきた。空室対策として、単に改修するのではなく、より魅力的な付加価値を生み出すものにしたいという意識は高まっている」 (井川弘子)


























