点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 「私募ファンド」シリーズ34総括後半 多様な投資ニーズの受け皿に 柔軟性生かし更に発展へ
住宅新報 2015年3月10日 号 7面
連載: 点検 不動産投資
私募ファンド市場は、変革しつつ成長を続けています。バブル崩壊後の1990年代後半、日本の不動産市場が低迷していたときに、外資を中心に有利な投資機会を狙ったオポチュニスティ・ファンドが廉価で不動産を購入して、多大な利益を獲得しました。その後、日本の不動産投資市場が安定化するにつれて、そうした大きな利益を得る機会が減少し、コア(そのセクターの中核となる物件)やバリューアッディド(付加価値を付けるもの)に、ファンドの投資の重点が移行しました。
更に、Jリートの登場によって、投資資金の流動性(売買の自由度)が飛躍的に高まりました。ところが、上場しているJリートに投資すると、流動性は高まるものの、投資口(リートの株式に相当)価格が市場で日々変動するので、投資家は投資口価格の変動リスクに大きくさらされることになります。
そこで、開発されたのが、Jリートの運用の枠組みを生かしつつも、投資口の価格変動リスクを抑制する非上場の「私募リート」です。
























