不動産取引に活かすインスペクション(19) 目視でも推測できる耐震性 タクミプランニングサポート代表 一級建築士溝渕匠
住宅新報 2014年12月23日 号 11面
インスペクション活用術として、リフォームにつなげるという考え方があります。第三者性を重視することは大切ですが、リフォームを含めたワンストップサービスを求める買主も多いと思います。「このようなリフォームをしたいのだけれども」といった相談を受けたときに対応できる知識として、今回は〝耐震〟について解説します。
地震に強い総二階
住宅の耐震性は耐震診断を行って判断するのですが、現地確認や間取り図を見るだけでも、ある程度推測可能です。まず、建物の形状に注目してください。総2階で四角い建物は地震に強いのですが、なぜならば、外壁が2階から1階と真っ直ぐにつながっていて基礎につながっている、つまり力の流れが素直だからです。外壁だけでなく間仕切り壁も2階と1階が上下揃っていると耐震面で有利です。「1、2階の壁が上下で一致している度合が多いほど強い」と思ってください。また形状は四角であれば建物がねじれにくいのですが、平面が凸凹していると横から力を受けたときにねじれが生じ弱い部分が破損する恐れがあります。


















