ワンルームマンション動向 高い供給水準を維持 東京カンテイ
住宅新報 2014年12月9日 号 1面

首都圏新築ワンルーム 供給戸数と価格の推移
東京カンテイがまとめた最新のワンルームマンション動向によると、新築・中古共に高い水準の供給(流通)戸数を維持している。平均価格はいずれも上昇基調だ。
14年1~9月の新築ワンルーム供給戸数は、4515戸。通年では3年連続の7000戸台となる見込みだ。昨年来の株高や大手企業の業績回復など、景気回復の兆しが一部でみられ、国内・海外の投資家が購入に動いたとみられる。
1戸当たりの平均価格は2546万円(前年比3.7%上昇)だった。2500万円を超えたのは、2836万円を記録した91年以来。設備・仕様の向上や専有面積の拡大、地価や建築費の上昇など多数の要因が重なっている。価格水準の高い都内に供給が集中していることも、この傾向に拍車をかけた。過去の供給立地をみると、00年は96%が東京23区内。その後、地価高騰のあおりをうけて08年には23区内の割合が7割を切ったが、13年以降は再び90%にまで戻している。更に細かく見ると、立地が湾岸エリアに移行している様子が鮮明。14年に供給1位だったのは604戸の江東区で、200~300戸台の他区を引き離した。
中古需要の拡大続く
14年1~9月の中古ワンルームの流通(売り出し)件数は3万7195件。通年では昨年と同様、7万件程度となる可能性が高い。
中古の流通件数は10年以降急伸し、11年に約6万4000件、翌12年は約7万5000件に達した。13年はやや鈍化して7万件を下回り、今年も9月末時点で前年同期比29.6%減のペースだが、これは「需要が大きいため、在庫が減っている」(高橋雅之・東京カンテイ主任研究員)ことが要因とみられる。高い利回りを見込める投資対象として、中古の魅力は大きい。
一方で強いニーズを背景に、価格自体は上昇傾向だ。1戸当たりの平均流通価格は1144万円(14年)で、前年比12.0%上昇。築年数を問わず上昇した。依然として新築の半値以下だが、今後割安感が更に薄まると、中古の魅力が落ちる可能性もある。
























