新築マンション首都圏供給 9カ月連続で減少 不動産経済調べ 契約率は6割台に
住宅新報 2014年11月25日 号 14面

首都圏と近畿圏の14年10月の新築マンション動向
不動産経済研究所の調査によると、10月に首都圏で供給された新築マンションは3125戸で、前年同月比10.9%減少となった。減少は9カ月連続となる。初月契約率は63.3%にとどまり、好調ラインの7割を2カ月ぶりに下回る結果となった。
この10月は、昨年9月を期限としていた消費増税の経過措置(契約が13年9月末までであれば引き渡しが14年4月以降であっても5%の税率を適用する措置)による影響が少なくなると見られていたが、ふたを開けてみれば供給数、契約率共に低調な結果となった。同研究所は、「マンションディベロッパーは、高騰している建築費を販売価格に転嫁するタイミングを図っており、目玉となる物件の第1期販売が後ろ倒しとなっていることが低調の要因。契約率63%はあまりにも低い水準。郊外部を中心にエンドユーザーが今は買い時ではないと判断しているのではないか」と分析している。
地域別の初月契約率は、東京都区部が71.5%と好調であるのに対し、千葉県は39.9%にとどまり、地域により大きな差が出る結果となった。同研究所は、「11月には契約率を押し上げるような目玉物件の供給が予定されている。その11月に全体で契約率7割を超えるかどうかで、市況状況の本格的な判断をしたい」としている。
年間供給は低水準に
一方、14年の年間供給戸数については、当初4万6000~4万8000戸と予測していたが、「4万6000戸を達成するのは難しい状況。4万2000~4万3000戸程度に落ち込むのではないか」としている。仮にそうなれば、リーマンショック後の市場全体が落ち込んだ09年以来の低水準となる。
10月の平均販売価格は4560万円(前年同月比7.1%下落)、1m2単価は63.8万円(同10.3%下落)となり、共に2カ月連続の下落となった。下落要因の一つとしては、東京都区部のシェアが44.2%(同8.7ポイント下落)と下落していることを挙げている。
10月の販売在庫は3787戸で前月から282戸増加した。11月の供給については、前年よりも1000戸ほど少ない4000戸を見込んでいる。
近畿は11カ月ぶり増
近畿圏で10月に発売された新築マンションは1427戸となり、前年同月比1.6%増加。11カ月ぶりに前年同月を上回った。
また、初月契約率は74.1%となり、9カ月連続で好調ラインの7割を上回る結果となった。
平均販売価格は3587万円(同6.1%上昇)、1m2単価は52.4万円(同3.4%上昇)となり、共に5カ月連続の上昇となった。10月末の販売在庫は2075戸で9月から10戸減少した。11月の発売戸数はほぼ昨年並みの1900戸を見込んでいる。
























