点検 不動産投資 宮城大学事業構想学部教授田辺信之 「私募ファンド」シリーズ(22) アジアの〝ヘルスケア〟成長見込む 玄海キャピタルマネジメント代表取締役松尾正俊氏に聞く
住宅新報 2014年11月25日 号 5面
連載: 点検 不動産投資

松尾正俊社長
――これからの戦略をどのように組み立てていますか。
松尾氏 日本の不動産投資市場において独立系の運用会社の戦略は容易ではない。そうした中でも独立系の当社が自らやるべき意味のある事業で、中期的に進むべき方向としては、ヘルスケアという分野が見えてきた。具体的には、シンガポール市場でのヘルスケアリートの立ち上げだ。パンパシフィック(環太平洋)のヘルスケアリート組成を準備しているシンガポールのグループとネットワークを持っており、現在、共同でリート組成の準備に取り組んでいる。当面、アジア圏の中でもヘルスケア市場が整備されているオーストラリアと日本を対象に先行して投資を行い、順次、今後整備されていくことが見込まれる中国や東南アジアなどに拡大していく計画だ。
ヘルスケアは、物流やインフラなどと共に、これから急速に伸びていく市場だと考えている。例えば、今、盛んに投資されるようになっている大規模物流施設も、10年以前までは各企業が単なる倉庫として保有していたものが、インターネット通販の普及による物流需要の増大、物流における高付加価値化のニーズの高まりなどによって、急速に市場を拡大したものだ。ヘルスケア施設そのものについても、そのオペレーションの仕方、ファンナンス手法、金融商品化の在り方に関しても、まだ発展途上にあり、しかも比較的大手の参入が手薄な市場として有望視している。
























