60歳からの住宅ローン【リ・バース60】累計申請件数1万件突破

様々な不動産情報が盛り沢山!

スタンダード会員限定不動産取引に活かすインスペクション 7 トラブルは説明不足に起因 タクミプランニングサポート代表 一級建築士溝渕匠

住宅新報 2014年9月30日 号 12面

連載: 不動産取引に活かすインスペクション

住まい・くらし
  • 不動産取引に活かすインスペクション

    1 / 2不動産取引に活かすインスペクション

  • 売主とのトラブル経験

    2 / 2売主とのトラブル経験

 前回までの事例でインスペクションは売主にも、買主にもトラブルを防止するという、双方にメリットがあることを理解していただいと思います。では、実際にはどのようなトラブルが数多く発生しているかということについて、今回は説明したいと思います。

 国土交通省の資料によると、中古住宅の売買において、購入者が引き渡し後に売主とトラブルになったのは全体で17.5%、戸建て住宅のトラブル率はマンションより高い傾向にあります。資料(下記参照)では新耐震、旧耐震で区分しており旧耐震物件の方がトラブル率は高くなっていますが、これは耐震性能に関連してトラブルになったというより、単に築年数が長いということと思われます。

 そのような目でみると、戸建て旧耐震(81年以前の物件=築30年強)の物件は約30%、マンションで約20%トラブルがあったということになります。

 では、トラブルの中身を見ると、戸建ての場合最も多いのが「給排水管の漏れや詰まり」と「雨漏り」、マンションでは「給排水管の漏れや詰まり」と「外壁や内装の仕上げの傷み」となっています。これらは住み始めて分かることで、内覧の段階では買主は気づきにくい部分です。

 やはりインスペクションが入ることによって、事前に劣化の状況等を明らかにし、売主、買主双方が物件に対する共通の認識を共有することが重要だといえます。この資料は中古住宅が対象ですが、新築物件であっても、認識の共有は重要でトラブル防止の最も重要なポイントといえます。

 そのことが国土交通省の資料にも現れており、トラブルの種類として実は「説明不足・契約不備・引き渡し後対応」が上位にあげられているのです。これが示していることは、要因が建物そのもの劣化や不具合ということではなく、「説明してもらっていない」ことに不満を持っているということです。ここ数年インスペクションの知名度も少しずつ高まっています。「契約の前にきちんと調べましょう」という姿勢を売主自ら示すことが、トラブル防止に加え、買主からの信頼獲得につながるということではないでしょうか。

求む!買取物件 価値ある中古不動産の売買はムゲンエステート住宅新報別冊 不動産テック.BIZ Vol.14 最新号発行 不動産×ITの最新トレンドをお届け会員会社(賛助会員を含む)のプレスリリースを一元的に集約・掲載する情報発信サイト マンション管理プレスリリースセンター

関連サービス