不動産取引に活かすインスペクション 4 タクミプランニングサポート代表 一級建築士溝渕匠 売主にも有効な建物検査
住宅新報 2014年9月9日 号 11面
インスペクション(住宅検査)は買主が希望して実施するのが一般的ですが、今回はインスペクションを売主側の立場で導入した事例について紹介します。引き渡し後のトラブルを未然に防ぐために実施したもので、「買主に建築に詳しい人物が関係しているケース」でした。
引き渡し後を心配
まだ世の中に〝インスペクション〟という言葉が全く認知されていなかった5年前の事例で、売主側の立場であった営業マンからの依頼でした。買主の知り合いの建築士がいろいろと物件について問題点を指摘している状況で、営業マンとしては、その指摘が公平な立場からのものなのか確証がもてず、また、引き渡した後に新たな問題点を指摘されトラブルに発展することを懸念していました。そのような経緯で、依頼が舞い込み第三者の立場で検査することとなりました。


















