サービスオフィス新時代 テナント選別が重要に UDS「リーグ」 開業1年でコンセプト根付く 箱貸しではなく情報拠点へ
住宅新報 2014年1月14日 号 5面
働き方の多様化に伴い、サービスオフィスやシェアオフィスなど様々なタイプのワークスペースが登場している。
その中の1つ、東京・東銀座でUDS(東京都渋谷区)が企画・運営するコワーキングスペース「LEAGUE(リーグ)」は、まもなく開業から1年を迎える。広さ20m2ほどの個室から、席を自由に選べるラウンジまで数タイプのワークスペースを用意。コンセプトとして「未来のビジネスフレンドとつながるコワーキングスペース」を掲げ、利用者同士を結びつける仕掛けを取り入れているのが特徴だ。「開業してから早い段階で稼働率は8割ほどになった。今は満室稼働している」(同社)。
地下鉄の銀座駅や東銀座駅から徒歩数分の立地で、旅館として使われていた建物を改修して開業した。4~9階が「サービスオフィス」(12室)、3階が2~3人用の「パーソナルブース」(7区画)、2階が会員になると自由に席を選んで使える「ビジネスラウンジ」(35席)で、1階と地下は一般にも開放しているカフェと貸し会議室という構成。
現在、サービスオフィスやパーソナルブースの利用者は、大手電子機器メーカーの営業チームや地方に本社を置く企業、ソーシャルメディアのコンサル会社、ドイツのソーラーパネルメーカーや台湾のゲーム会社の日本法人など業種も規模も様々という。銀座エリアで駅にも近く、品川駅まで乗り換えなくいけるので、新幹線や飛行機利用にも便利な立地。
UDSは「単なるスペース貸しではなく、利用者同士のコミュニティがこの建物の付加価値と考えている。そのため1年目としては、まずはコンセプトをきちんと理解、共感してくれる人に入ってもらった」と話す。他にも引き合いは多かったが、慎重にテナントを選んだという。その甲斐あって新たなビジネスや活動が生まれているようだ。
また、利用者同士がビジネス上の自分の専門性や知識を登録・公開するシステムを導入している。オンライン上でそういった情報を確認し、実際にラウンジなどで声をかけて、自分の欲しい情報やアドバイスを直接もらうことも可能だ。相手のプロフィールが分かっていれば声もかけやすい。ビジネスに役立つ出会いの機会をサポートする仕組みだ。今年はより使いやすいシステムになるよう改良していく予定だ。
「今、どの分野でも生き残るためには高いレベルが求められる。そのためには専門知識を持った外部パートナーが必要。一人ひとりが横のつながりをどう構築するかだ。また、起業したばかりの人や小さい企業は快適なワークスペースを確保しにくい。この2つの課題を解決したいと考えて『リーグ』を始めた」(同社)。
今後は地方都市でも展開していきたいという。


























