細野透×殿木真美子 旬な作品 住宅レビュー 100 「七三売り」路線をさらに強化 新ブランドの第1弾 「セントラルレジデンス外苑西通り」 住友不動産
住宅新報 2012年12月18日 号 10面
連載: 旬な作品 住宅レビュー

メリハリの効いた個性的な外観
住宅レビューは今回で連載100回の節目を迎える。相方の殿木さんが、「年長者として、しかるべきテーマを考え、かつ執筆してください」と、原稿を振ってきた。よって、取材先で話題になることが多い「マンション業界七不思議」のひとつ、住友不動産「七三売り」をテーマに取り上げた。取材に対応してくれたのは、同社広報渉外担当の若山公一部長、マンション事業本部東京事業所の遠藤毅営業課長である。
マンション・デベロッパーの大多数は、マンションの在庫を増やさないように、竣工前に売り切る「青田売り」を基本とする。しかし、住友不動産だけは、竣工したマンションを資産と考えて、竣工前に7割、竣工後に3割を販売する「七三売り」を基本とする。
「青田売り」の場合には、竣工が近づくと価格調整に応じ、さらに竣工の後には、「在庫減らし」のため大幅な値引きに踏み切るケースが多い。実際、マーキュリーの不動産情報ポータル「リアナビ」を見ると、数百万~数千万円単位の割引情報が2000件以上も掲載されている。しかし、住友不動産では、「価格の微調整は行うが、大幅な値引きは行わない」(遠藤氏)。その言葉通り、リアナビには、同社に関する値引き情報はまったく掲載されていない。要するに、経営体力にゆとりがあるゆえに、竣工物件を「在庫ではなく資産」と考える、「七三売り」が可能になるのである。

















