細野透 × 殿木真美子 旬な作品 住宅レビュー (86) 80本の樹木に囲まれた低層マンション 風が抜ける窓、新型トイレ、ハウスステーション… 「オーベル蘆花公園」 大成有楽不動産
住宅新報 2012年9月11日 号 12面
連載: 旬な作品 住宅レビュー

2012年4月、大成建設グループの大成サービスと有楽土地が合併し、大成有楽不動産が誕生した。その当時、同社の広報室に連絡して、「新会社を象徴する物件が販売された場合、取材したいので、連絡してほしい」と依頼した。最近、同社が「この物件」と回答してきたのが、東京都世田谷区粕谷2丁目に建設中の「オーベル蘆花公園」である。設計施工は長谷工コーポレーションで、13年5月に竣工の予定。
京王線の芦花公園駅から、千歳通りを歩いて現地まで13分。道筋には、大手デベロッパーが分譲した低層の高級マンションや、中堅デベロッパーによる高層のマンションが目につく。マーキュリー社の不動産業界向け情報ポータル「リアナビ」によると、新築高級マンションの相場観が坪250万円以上という土地柄である。
一帯の中心は、明治・大正時代の文豪、徳富蘆花にちなむ約7万m2もの蘆花公園(蘆花恒春園)。「オーベル蘆花公園」の敷地は、蘆花公園から、粕谷区民センター通りを挟んで、すぐ北側に位置する。この敷地は、徳富蘆花の作品「みみずのたわごと」に、興右衛門さんとして紹介された地主が所有。現在でも、マンションの北西に隣接して、広い地主邸が立つ。

















