細野徹×殿木真美子 旬な作品=住宅レビュー= (47) M.G.P 小川広次建築設計事務所
住宅新報 2011年11月29日 号 16面
連載: 旬な作品 住宅レビュー
神楽坂の懐を広げる建築
デザイナーズ住宅を仲介するタカギプランニングオフィスのウェブサイトで、気になる建物に出会った。鉄筋コンクリート造、地下1階、地上3階。3階部分が門型のぶ厚い壁に支えられ、その下部に1.2階部分が箱のように挿入された、ダイナミックな構造体が特徴的だ。それでいて、全体の印象は、静かで、端正で、詩的である。また、外構がゆったりしていて心地よい。作品名はM.G.P。設計者名を見ると、小川広次建築設計事務所となっていた。
小川さんは60年生まれ。日本大学を卒業し、谷口建築設計研究所で腕を磨いた後に、独立。06年に46歳で吉岡賞、07年に47歳で日本建築家協会新人賞を受賞した、いわば遅咲きの建築家である。20代、30代の若手建築家が、早い時期にデビューして駆け抜けていく昨今では、遅咲きの同氏はむしろ新鮮に見える。

















