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スタンダード会員限定湾岸エリア 「中古流通市況、様変わり」 在庫枯渇で価格上昇

住宅新報 2014年1月7日 号 4面

売買・賃貸仲介
湾岸エリア 「中古流通市況、様変わり」 在庫枯渇で価格上昇

晴海から半径8キロ圏内で13年8月末までに竣工した分譲マンションは、約54万戸。東京23区全体のストック約133万戸超のうち、約4割を占める(東京カンテイ調べ)。そして五輪招致の決定以降、これらストックの流通が活発化。値上がり期待による売り控えも相まって在庫が減り、価格が上昇している。一方、湾岸ゾーンでは新築マンションの大量供給が予定され、現在分かっているだけでも約1万戸のストックが上積みされる見込みだ。これらが中古市場に出回る時、需給の均衡は保たれるのか。湾岸ゾーンの中古流通に焦点を当てる。

 グラフは東京カンテイ(東京都品川区)がまとめた、東京湾岸ゾーンの主要駅における中古マンションの売り希望坪単価推移だ。いずれのエリアも、直近にかけて単価が上昇傾向にあることが見て取れる。例えば、都営地下鉄大江戸線『勝どき』の13年1月の単価は239.6万円。4月以降は明確な上昇曲線を描き、五輪招致決定後の10月には260万円を超えた。その他のエリアも、概ね夏頃から上昇基調となっている。

 価格と同様に着目すべき指標が、流通事例数だ。同社のデータを見ると、価格上昇への転換と時期を同じくして、事例数は減少に転じている。前出の勝どきの場合、13年4月に100件以上あった事例数が月を追うごとに減り、11月は66件。東京地下鉄有楽町線『月島』に至っては、4月の72件から11月は34件と半減している。同社市場調査部の井出武主任研究員は、「需要増に対して売り物件が少なく、それが価格上昇に拍車を掛けている」と指摘する。

 東京23区における中古マンション価格は、12年下期に都心6区がいち早く底打ちした。この傾向が周辺エリアにも波及し、直近にかけて全域的に上昇基調にある。こうした中で13年9月、五輪招致が決定。中心部から周辺部に広がる、本来の価格復調の傾向とは異なる動きとして、開催予定地の湾岸ゾーンで局地的に価格が上昇しているのが実態だ。

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