マンションPBR 2014 ~10 年間の駅別平均価格で比較する分譲マンションの資産価値~ Ⅲ 中部圏
連載: Kantei eye
1.マンションPBRの概要 2014年の中部圏平均マンションPBRは前年と同じく0.86であった。2012年の0.87をピークに水準を下げているものの、非常に緩やかな弱含みとなっている。首都圏(0.90)や近畿圏(0.89)よりもやや資産性では劣っているが、これは立地条件や交通利便性に対してどの程度の利用価値を見出しているのかの違いが背景にあると考えられる。つまり、中部圏では都市中心部に近かったり最寄駅までの所要時間が短い物件であっても、それらが中古流通時に利用価値として価格に反映されない傾向が他の都市圏よりも強く、結果的に資産性の低下につながっている。一方で、中部圏では一部例外を除けばどのエリアで分譲マ

ンションを購入したり売却してもマンションPBRに極端な差が生まれないという特徴もあることから、立地条件やエリアポテンシャルについてシビアに検討しなくても良いという“メリット”があると考えることもできる。
駅別での分布状況を見る限り、首都圏や近畿圏ほどではないがマンションPBRと都市中心部への交通利便性の相関性は中部圏においても確認することができる。マンションPBRが中部圏平均(0.86)を上回る0.90以上となる青色と緑色で示した駅は圏域中心部にあたる名古屋市営地下鉄名城線とその周辺エリアを中心に分布しており、掲出124駅のうち31駅(シェア25.0%)を占めている。2013年には130駅のうち28駅(21.6%)であったことから、駅数・シェアともにプラスとなっていた。




















