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プレミアム会員限定京都府立植物園と伝承樹の苑を開設 住友林業

住宅新報 2026年6月30日 号 11面

住まい・くらし
京都府立植物園と伝承樹の苑を開設 住友林業

 京都府立植物園(京都市左京区)と住友林業は6月19日、同園内に新エリア「伝承樹の苑」を開設し、オープニングセレモニーを開いた。同府内の歴史的名木や科学的に貴重な樹木を展示し、その価値や由来を次世代に伝えることを目的としたエリアで住林が組織培養や接ぎ木で増殖したクローン樹木を中心に植栽する。

 セレモニーでは、新たに組織培養による増殖に成功した京都府立植物園の桜「かぎろひ」、二条城ゆかりの「譽桜(ほまれざくら)」、「御所御車返し」のクローン苗を初公開した。今後、生育状況を見ながら「伝承樹の苑」に植栽する。

 同エリアの開設は、住友林業が参画する「京都府立植物園サポーター制度」に基づく取り組みの初弾となる。

 同制度は、2024年に開園100周年を迎えた京都府立植物園が創設したもので、住友林業は樹勢・生態調査、DNAによる品種識別、名木・貴重木の苗木増殖などを進めている。

 「伝承樹の苑」には、宝鏡寺の梅「曙梅」、北野天満宮のご神木として知られる「紅和魂梅」、仁和寺の「御室桜」、醍醐寺の「太閤千代しだれ」、滋賀県湖南市に天然分布するアカマツの変種「美松」などを展示する。エリア内のパネルでは、親木の写真や地域文化との関係、クローン増殖技術、DNA保存の手法などを紹介する。

 今回初公開された「かぎろひ」は、京都府立植物園で育成されたヤマザクラの変異個体。淡紅色の花弁に紅色の絞りが入る特異な花色が特徴で、住林が24年11月に組織培養による増殖に着手し、25年11月に苗木増殖に成功した。「譽桜」は二条城二の丸御殿の大広間西側に位置するヤマザクラで、白く大きな花を咲かせる。25年2月に増殖を始め、26年3月に成功した。「御所御車返し」は二条城二の丸御殿白書院西側にある桜で、京都の御所や離宮の庭園に広く植えられてきた代表的な品種。25年2月に増殖を始め、26年5月に成功した。

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