ヒノキヤG 3地域で「等級5」と「等級6」比較 1カ月の電気代の変化は限定的 断熱性能の差異検証
住宅新報 2025年6月10日 号 10面

検証に当たっては、長野県佐久市(温熱地域区分3地域)、栃木県那須塩原市(同4地域)、埼玉県八潮市(同6地域)と、温熱地域区分の異なる3地域に、断熱性能「等級5」と同「等級6」の、断熱性能が異なり、床面積が同程度の2棟のモデルを各地域で建設。昨年12月1日から今年2月28日までの冬季期間中、各階居室の室温が同じ摂氏22度になるよう、全館空調「Z空調」を24時間稼働させ、室内外各観測地点に温度と電力量を計測する機器を設置して外気と室内各室の気温とエアコンの消費電力量を計測し、地域ごとに2棟の違いを比較。更に電力消費量から1カ月当たりの電気代を算出することで、断熱性能を向上させるために掛かるコストも考慮した場合の費用対効果についても検証した。
各地域における断熱性能等級5と同6での1カ月当たりの電気代を比較したところ、長野県佐久市(3地域)の差額は1カ月当たり1527円、栃木県那須塩原市(4地域)は5153円、埼玉県八潮市(6地域)は961円。一定の差が生じたのは、栃木県那須塩原市(4地域)のみにとどまったことから、3地域と6地域の断熱性能は「等級5」でも十分に快適性と経済性を確保できることを確認した。
中間のスペック訴求で快適性と値ごろ感 一方、電気代に一定の差が確認された栃木県那須塩原市(4地域)では、断熱性能「等級5」はUA値(外皮平均熱貫流率)の基準が5~7地域と同様の0.6だったのに対し、「等級6」の基準UA値は、5~7地域の基準である0.46を下回る0.34と低く設定されていることや、基準UA値の差が0.26と、他の地域に比べ、「等級5」と「等級6」の差が大きかったことが消費電力量(電気代)に差が生じた要因である可能性を指摘した。

















