阪神・淡路大震災からの30年 最終回 直下型地震を再現し検証 原状回復への対応や復旧支援システムも
住宅新報 2025年3月11日 号 16面
阪神・淡路大震災の後も、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震、昨年の能登半島地震など、大規模な地震の発生が続く中、大手住宅各社は、更に地震を始めとする災害に強い家を訴求。木造住宅においては、集成材の採用やプレカットの導入、耐力壁などの開発などと並行し、中高層の鉄骨やRC造のビルや鉄骨造の住宅の構造を応用した木造住宅の独自構法が生まれ、普及が進んだ。
鉄骨造においても、エネルギー吸収型の耐力壁や鋼材の粘性を活用した制震フレームなど、ビルの制震技術などを投入した住宅の開発が進んだ。鉄骨造の技術を応用した独自構法による木造住宅「シャーウッド」を開発した積水ハウスは、鉄骨造においても免震住宅や制震住宅に取り組んだ(現在免震住宅は廃盤)。現在、鉄骨系商品に標準搭載されているオリジナルの地震動エネルギー吸収システム「シーカス」を07年に導入。フレームにダンパーをK字型に組み込み地震の破壊力を熱エネルギーに変換することで揺れを吸収する同システムは、11年の東日本大震災を経て搭載率はほぼ100%になったという。
積水化学工業は、03年に耐震実験において直下型地震のサンプルとして同地震を再現。更に05年には東海地震などプレート型地震を想定するなど、様々な検証を経て07年に複合型地震吸収システム「ガイアス」を開発。それまでラーメン構造の鉄骨構造体のみで評価していた強度に、外装材であった外壁についても大臣認定を取得し、高性能耐力外壁として新たに評価することで、免震・制震装置に頼らず、剛性と粘りを兼ね備え、倒壊防止・損傷防止ともに最高ランクの耐震等級3を確保した。

















