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スタンダード会員限定阪神・淡路大震災からの30年 (5)積水ハウス 木造でも独自構法を追究 基礎の接合など鉄骨造の技術を反映

住宅新報 2025年3月4日 号 10面

住まい・くらし

 積水ハウスが木造住宅で独自構法を開発し、ブランド化した「シャーウッド」は、阪神・淡路大震災の発生した年と事業開始が重なった。

 今年で発売30年を迎える同ブランドは、鉄骨商品と同様にメーターモジュールを採用したほか、品質が安定した集成材を導入し、専用設計の構造用金物で接合部を緊結する「MJ(メタルジョイント)システム」を97年に開発するなど、同社が鉄骨造で培った技術やノウハウを随所に反映。「仕口」や「継ぎ手」といった、木材を切り欠いて組み合わせる、これまでの木造住宅の手法から脱却することで、木材の欠損や割れを抑え、安定した構造強度を実現した。

 2004年には基礎と柱を金物で接合する独自の耐震技術「基礎ダイレクトジョイント」や構造用耐力壁を採用した「S‐MJ(スーパーメタルジョイント)システム」を開発。構造強度と設計の自由度を高め、従来の木造住宅の土台や筋交い、通し柱をなくすことで、吹き抜けや大開口など、これまでの木造軸組住宅では困難だった開放的な提案を実現した。

 更に11年に発生した東日本大震災を経て、14年には、合板の二重貼りや高耐力接合金物によって在来工法の4倍相当の耐力壁や、集成材と鋼材を一体化した構造材を開発。ラーメン柱との併用で、モノコック構造の堅さとラーメン構造の高い自由度を併せ持ち、耐震性能と設計自由度の大幅な向上、大開口などを実現する新構法「ハイブリッドS‐MJ」をシャーウッドの全商品に導入。設計条件が厳しい敷地や、より高い構造強度が必要な3階建て、多雪区域などでも、大空間の提案を可能とした。

 同社は一般的木造住宅の耐震性向上や良質な住宅ストック形成にも取り組み、23年9月に「基礎ダイレクトジョイント」などの耐震技術によって、全国の地場の工務店やビルダーから基礎・躯体部分の施工などを請け負う「SI(スケルトン・インフィル)事業」を開始。今年1月には、提携先を8事業者に拡大、全国での供給体制が整った。

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