阪神・淡路大震災からの30年 (3)ミサワホーム 橋梁用制震材のゴムに着目 被災度判定計や防災・減災デザインも
住宅新報 2025年2月11日 号 18面
阪神・淡路大震災では、多くの大手住宅メーカーの供給住宅は全壊・半壊を免れた。木質パネルによるモノコック構造を採用した木質系住宅を供給するミサワホームも全壊・半壊ゼロ(地盤に起因する被害や地震に伴う津波や火災による被害を除く)を確認。同社は更にクロスの亀裂などの〝内装材の損傷までのゼロ〟を目指した。
同社は、振動エネルギーを熱エネルギーに変換する特性を持ち、大小多様な種類の揺れや構造物に対応でき、全国の橋梁用制震材などに採用されている「高減衰ゴム」に着目。住友ゴム傘下のSRIハイブリット(現住友ゴム工業)と共同で、建物の変形量や振動の収束時間を最大半分に短縮する制震パネルを開発。2004年に戸建て住宅で初めて高減衰ゴムを採用した独自の制震装置「MGEO(エムジオ)」を発売した。
戸建て住宅の実大振動実験において、阪神・淡路大震災の2倍相当の揺れなど13 回の連続する巨大地震を始めとする39回もの加振でも、構造体の損傷はなく、内装材の目立った被害がなかったという同装置は、現在の木質系工業化住宅に標準搭載しているほか、木造軸組工法に対応した「MGEO-N(エムジオ・エヌ)」も開発。18年からは同工法の住宅にも標準搭載している。

















