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スタンダード会員限定中大規模木造ノウハウ地場工務店への説明会 AQグループ

住宅新報 2024年6月4日 号 10面

住まい・くらし

 AQグループは、木造ビルの普及に向け、全国47都道府県の工務店や中小ゼネコンを対象に自社の中大規模木造建築の知見や技術などのノウハウを提供する組織「フォレストビルダー」の構築を推進する方針を公表した。今年4月に竣工した新社屋で、5月22日に「第1回事業戦略セミナー」を開催した。

 同社は8階建ての新社屋のほか、埼玉県上尾市に竣工した平屋建ての木造技術研究所や、2階建てのアキュラホーム茨城支店(茨城県つくば市)、3階建ての同埼玉北支店(埼玉県熊谷市)、22年11月に「川崎住宅公園」(川崎市川崎区)内に竣工した5階建てモデルの施工実績を持つ。いずれも一般流通材や金物をベースに技術開発を進め、在来の木造軸組工法で建築した純木造のため、住宅に特化した工務店やビルダーも参入しやすい点が特徴だ。

 事業戦略セミナーには全国の工務店やビルダー、地場の建設会社など31社55人が参加。参加者の90%が新組織への関心を示し、「十分に他社との差別化・競争力が図れる」「市場を変えるインパクトを感じた」といった声が寄せられた。

  同社によると、新社屋の建築によって、①純木造8階建ての耐震構造を実現、②構造体の〝現し〟使用の面積割合、③中層6000㎡超の純木造で17カ月の工期、④従来の木造ビル建築費の2分の1の価格、⑤普及実現(普及型プロトタイプ)――を国内で初めて実現したという。

  今夏には、木造技術研究所内に4階建てを構造体で建設する。6階建てまでは普及型のプレカットライン設計図もすべて標準化する考えだ。

 今後は、「フォレストビルダー」への加盟の有無を問わず、同社がこれまで木造中大規模建築取り組んできた実験データや設計図、積算図書、施工図などを、1年間のサポートと共に提供するほか、加盟事業者には、同社の新社屋や木造技術研究所を自社の顧客に見せるといった、営業活動や経営への活用する機会を提供する。

 更に、同社の社屋やモデルハウスと同様の木造建築物を実際に建てる加盟会社には、建設に当たり、実行予算やディテール研究のデータのほか、サポートメンバーを提供する一方で、加盟会社の実践データを集積する。加盟会社を通じ、47都道府県での建築実績を積み上げ、プロトタイプの拡充やデータの更新を継続することで、最先端の技術による知見を共有する仕組みを早期に構築する方針だ。

 宮沢俊哉社長は、以前、自社の住宅施工における低価格化や合理化のノウハウ「アキュラシステム」を全国の工務店に提供した経験を引き合いに、「フォレストビルダー」についても同様に進める考えを述べ「(普及型中規模木造のプロトタイプの)ディファクトスタンダード(実質上の標準)を目指していく。2年以内に47都道府県に網羅したい」と抱負を語った。

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