一建設 工高建築科に現場体験 業界課題の解決目指し 全国5カ所で134人参加
住宅新報 2024年3月26日 号 12面

今回は、午前中に東京・池袋の同社本社で住宅設計体験会を実施後、埼玉県上尾市に着工している同社の分譲住宅地に移動し、午後に建築現場見学会を実施した。住宅設計体験会では、3D CADを使用した住宅設計を実演後に、住宅設計プランを書いて発表する機会を設けたほか、建築現場見学会では、基礎工事や躯体工事などの説明と共に、建築中の木造住宅内を案内した。
若手の社員大工による工具の安全な使い方や、現場で導入している施工管理アプリ「ANDPAD」を使用した業務のタスク管理や情報供給などの業務方法などをレクチャーし、最新の働き方を紹介した。更に、プレカット材の組み立てのほか、今回初めて手打ちと電動ドリルを使った場合の両方によるクギ打ちなどを体験するなど、参加生徒自身が工具を持って体験する機会を設けた。
参加した生徒は、「ドリルでの作業が特に印象に残った。昔の職人は手動でやっていたと聞き、やらせてもらったらすごく大変で、昔は家を建てるのに全て手でやっていたというのが衝撃だった。(建築中の建物を)中で見ると、職人さんの技が細かく見られ、うれしかった。自分の手で家を作って、人が喜んでいる顔を引き出せるような人になりたいと、大工になりたい気持ちが改めて強くなった」と声を弾ませていた。
「現場の変化知って」
同社は建設業の就業者数の継続的な減少を始めとする労働環境における業界課題への解決の一端として、実際の建築現場を見て体験する機会を提供。「直接的なリクルーティングにつなげるというよりは、建築学科に通っているなら、建築業界に就職してほしい。木造住宅に興味を持ってもらい、将来、大工や施工管理の監督などを目指してもらいたい」との動機から取り組みを開始した。
東日本工事統括本部の藤川基俊執行役員は、「(参加生徒たちが)みな楽しそうにやっていて、若い人が現場に触れる機会は少ない中、建築に興味があり、実際に建築に触れる貴重な機会になっているようだ。建設業界は若い人をなかなか採用できず、離職率も高いが、モノづくりが好きな人はまだまだたくさんいるはず。時代と共に変化する現場の働き方を知ってもらい、若い人の頭の中から〝3K〟や〝4K〟といったイメージを払拭し、大変でも手を動かす楽しさを伝えたい」と手ごたえを語った。
24年度も5~6回の実施を想定しており、新たに東海エリアなどでの開催を予定。今後も、営業拠点を構えるエリアでは、実施したい考えだ。

















