積水ハ 東大と生物多様性の共同研究 「5本の樹」軸のフォーラム開催
住宅新報 2022年12月6日 号 14面
積水ハウスは11月30日、都内の会場とオンライン配信による「都市の生物多様性フォーラム」を実施した。12月7日に開催されるCOP15(生物多様性条約第15回締約国会議)第2部を前に、同社の取り組みなどの周知を目指した催し。
同社は01年から、地域の鳥や蝶、気候風土と相性のよい植栽を戸建て住宅の庭に設け、生物多様性保全や都市緑化を図る「5本の樹」計画を実施。同フォーラムの冒頭で同社の仲井嘉浩社長は、「分析の結果、同計画の取り組みにより住宅地の鳥の種類を2倍に、蝶の種類を5倍にできた。これは世界で初めて、生物多様性の効果を数値化できた事例」と説明した。
更に同計画が、都市緑化機構による活用や教育分野での採用など、社外にも派生している実績も紹介。加えて、〝ウェルビーイング〟分野への展開では東京大学と、世界初の試みとなる「生物多様性と健康」に関する共同研究を開始する予定も明らかにした。
同フォーラムではその後、国際自然保護連合日本委員会の道家哲平事務局長、環境省環境教育推進室の河村玲央室長、都市緑化機構の菊池佐智子主任研究員など、各分野の識者が登壇。生物多様性を軸として、講演や政策紹介、研究活動報告などを行った。
更にパネルディスカッションには、写真家の今森光彦氏、千葉大学非常勤講師の村松亜希子氏、立教大学の河口眞理子特任教授らが参加。それぞれの立場から「生物多様性の社会的価値」等のテーマで語り合うと共に、「5本の樹」計画に対する期待を述べた。

















