インテリアやエクステリアの開口部に使われる部材を建具と言います。建築物の部材で、可動することで機能を発揮する数少ない部材の一つが建具です。建築工事の見積書でも「建具」として独立した項目が設けられる重要部材でもあります。今回はサッシ類とデザインについてお話を進めます。
一昔前は鋼製建具が主流でした。鉄製の建具はアルミに比べ単位強度が高いので、全体的にスリムで建築家に好まれました。細い枠はガラス面を際立たせ、景色を美しく切り取ることができるのですが、何しろ重いのとサビで動かなくなる、数年に一度は枠の塗装が必要という大きな欠点を持っていました。そのため1970年代に普及し始めたアルミサッシに一気に駆逐されてしまったのは、仕方のないことと言えます。
アルミサッシは押出成形で造られます。一定の断面形状を持った金型に、高い圧力でアルミインゴットを押し付けます。インゴットは高圧力を受けてアルミ自体が発熱し、660℃で溶解します。溶融したアルミは金型形状に成形され押し出されます。成形されたアルミ棒を必要なサイズに切断して四角く組み立てることで、アルミサッシが出来上がります。アルミサッシの登場当初はすべて銀色の太い断面だったので、鉄製サッシの細い断面を見慣れた建築家には不評でしたが、時代の流れはそんな思いにお構いなく、アルミサッシ全盛期を迎えます。


















