パナソニックH 温熱・空気環境が健康に好影響 慶大と共に実証実験
住宅新報 2021年12月7日 号 18面

左から伊香賀教授、HEPAフィルターを持つ酒田取締役、井上教授
パナソニックホームズは12月1日、温熱環境や空気環境が健康に与える影響を慶應義塾大学と共に検証し、その結果を発表した。同社は住宅に全館空調システム「エアロハス」、微小粒子状物質「PM2.5」の除去が可能なHEPAフィルターを有する換気システムを搭載してきた。今回の共同実証は空気質の更なる向上が目的だ。
温熱環境が健康に及ぼす期待効果は慶大理工学部の伊香賀俊治教授が検証した。冬季の検証は21年1~2月に14世帯27人を対象に実施。全館空調システムを導入した住宅の居住者は、各部屋に個別のエアコンを設置した住宅の居住者に比べ、起床時最高血圧が低かった。伊香賀教授は「今回の調査を通じて、循環器系疾患の予防に寄与しうる結果を得られた」と述べた。
一方、慶大医学部の井上浩義教授は、空気環境が肺機能に与える効果を検証した。試験期間は15年10月~21年7月で対象は5世帯7人。日本では屋内外でPM2.5の濃度値は変わらないが、HEPAフィルター搭載の換気システムを導入した住宅では、外気に比べて屋内では6年後もPM2.5濃度が低く抑えられていた。井上教授は「超長寿社会において食事と運動が重視されてきたが、住環境が大きな役割を果たすことが分かった」と述べた。

















