宇宙木材プロジェクトを開始 23年に木造人工衛星打ち上げ 住友林業京都大学
住宅新報 2021年1月5日 号 14面

23年に打ち上げ予定の木造人工衛星「LignoSat(リグノサット)」。リグノサットは、Ligno(木)と人工衛星(Satellite)からなる造語
同プロジェクトの目的は、再生可能な資源である木材を宇宙利用する可能性を明らかにし、将来、宇宙で木材を活用する基礎的な知見を得ることとしている。過酷な条件下での木材を活用する技術を開発する。
共同研究では主に以下のテーマに取り組む。(1)宇宙環境における木材の物性に関する研究、(2)宇宙環境における樹木の育成に関する研究、(3)宇宙ステーション等の極限環境におけるストレス低減に及ぼす木の効果研究、(4)宇宙環境における木造建築物構築に関する研究、(5)宇宙の大気、土壌等に関する研究、(6)木造人工衛星(リグノサット)の開発。
加えて、23年に打ち上げる世界初の木造人工衛星(リグノサット)の開発・運用を通して、宇宙空間での木材利用を検証する。木材は電磁波・地磁気を透過するので、人工衛星を木造にすればアンテナや姿勢制御装置を衛星内部に設置でき、衛星構造を簡素化できる。運用終了後の大気圏に突入する木造人工衛星は完全に燃え尽き、燃焼時に大気環境等の汚染源となりうる微小物質(アルミナ粒子)が発生しない、よりクリーンで環境に優しい人工衛星の開発につなげていく。

















