凜として輝く女性たち 一般社団法人不動産女性塾 vol.17 人材はかけがえのない財産 (株)ベーシック 社長 田原 祐子(塾会員)
住宅新報 2020年12月22日 号 12面

弊社はおかげさまで設立23年目を迎え、今春から私は大学院で企業の幹部や官公庁の方々に、長年手掛けてきた「人材育成」「ナレッジ・マネジメント」をお教えしています。また、現在東証一部上場企業2社で、社外取締役を務めています。
「企業は人なり」という言葉があるように、人材はかけがえのない企業の財産です。更に、人材が持つ暗黙知(ナレッジ、ノウハウ)は、企業を発展・継承させていく源泉です。
私が大学院で教えているのは、「仕事ができる人」「ベテラン」が持つノウハウの〝見える化〟ですが、不動産業界にも、その人しか持っていないたくさんのノウハウがあります。困るのは、その人が転職・退職してしまうと、ノウハウごと消滅してしまうという問題です。
数年前、ある大手不動産会社で建物管理・オーナー管理・入居者管理などの3部門6部署約60名(正社員、契約社員、時短社員、パートなど)の皆様の〝ノウハウの見える化・共有化〟コンサルティングを手掛けました。
ベテランのスタッフしか知らないオーナーのこだわり、数千戸のマンションやビルの設備の詳細管理(鍵置き場など)、賃貸入居者を空きなく回転させるための原状回復工事のスタートのタイミングなど、「仕事ができる人」や「ベテラン」は、〝何を基軸に最適な判断をしているか〟という暗黙知を可視化し、業務フローを最適化しました。
すると、新人でもベテランと同じように的確な判断ができて、ミスやロスも減り、会社全体の業務品質が向上し、収益アップにつながるだけでなく、チームワークもとてもよくなるのです。
不動産女性塾を主宰する北澤艶子会長は女性経営者の鏡のような素晴らしい方です。塾では毎回、北澤様の貴重な人脈から選ばれた講師の方が登壇されます。不動産は女性のきめ細やかさが生かせる最高の業界だと思います。年齢を感じさせずパワフルに活躍なさる北澤会長を心から尊敬申し上げます。
たはら・ゆうこ=(株)ベーシック代表取締役社長。社会情報大学院大学客員教授(21年4月教授に就任予定)。マンパワージャパンの人材教育トレーナー、コンサルティング会社の新規事業室長を経て、98年に会社設立。ハウスオブザイヤー・イン・エレクトリック審査員、経済産業省リフォームの新規ビジネスモデル事業委員、環境省ワーケーション(Work&Vacation)のコンテンツ開発等を手掛ける。『女性パワーを活用すれば、家は3倍売れる』(住宅新報社刊)等、著書15冊。業界紙への執筆多数。

















