受注速報9月度 回復基調が目立つ WEB限定商品も伸長
住宅新報 2020年10月27日 号 10面

9月度受注速報(金額ベース)
主要住宅メーカー各社の9月度受注速報(金額ベース)が発表された。受注速報は前年同月比(単月)と比較するもの。大きく数字が伸びている各社は、前年同月のハードルが低く、実際は数字ほどではないとの説明が多い。一方で、WEBの限定商品の注目度や資料請求の件数が伸びているとの回答も多い。
積水ハウスは、先月に続き分譲住宅(前年同月比76%増)は好調だが、台風の災害対応などで19年9月度は同23%減とハードルが下がっていた。緊急事態宣言で止まっていた継続の顧客が動き出し、8、9月は契約につながった。また、毎年9月に実例見学会「住まいの参観日」を開催し、好調なファミリースイートの良さも訴求している。
大和ハウス工業は、7~9月の戸建て住宅の新規受注が徐々に伸びている。展示場来場者は、前年同月比では減っているが、ネットでの資料請求は増えている。また、WEB限定の戸建て住宅商品「ライフジェニック」(19年11月販売開始)は、コロナ禍でネットを見る時間が増えたことで注目度が上がり、少しずつ契約が伸びていると話した。
住友林業は、戸建注文住宅がプラス40%と前年同月を大きく上回った。WEB経由の資料請求を起因とした受注が増加し、書斎やテレワークスペースに対する需要が高く、一次取得者層を中心とした住み替えニーズへのアプローチも奏功した。展示場来場者数は前年同月をやや下回ったものの、資料請求数は前年を上回った。受注単価は、ZEH住宅の受注比率の増加ならびに高額物件の受注などにより、前年同月を上回った。賃貸住宅は同15%減で、回復の兆しが見られるものの、一部の建替層には様子見の姿勢が継続している。土地活用を含めた家づくりの提案や差別化提案を進めていくと話した。
旭化成ホームズは、前年比で棟数が回復しきってないものの、物件の大型化等で単価は上がっている。8月は単価の高い受注が多かったが、9月は8月より単価の高い受注が少なかったと説明した。
ミサワホームは、先月に続いて7月販売の戸建て新商品「プライムスマート」が好調で棟数が伸びている。賃貸住宅は、徐々に回復しているが前年同月のハードルが高い影響が出ていると話した。
三井ホームは、モデルハウス来場者が5月激減から7~8月は回復してきて、9月の受注に結び付いた。また、新型コロナウイルスにより住宅ローン控除期間13年の特例措置適用期限が9月だったことも、前年同月比12%増となった要因だと考えている。
パナソニックホームズは、去年は消費増税の反動減でハードルが低かったこともあるが、回復基調に入りつつあると説明。ウェブでの非対面営業の継続と併せて、コロナ禍でも快適に暮らせるようワークスペースや在宅勤務でも家族がくつろげる内容の時世に合った暮らし方を提案している。住宅プランだけでなく、空気の質やホームIoTで光熱費の見える化による省エネも勧めている。
棟数ベースで公表している積水化学工業は、7月度は緊急事態宣言中に検討していた顧客が受注につながったが、8、9月度の数字は市場環境を反映しているのではないかと説明した。

















