凜として輝く女性たち 一般社団法人不動産女性塾 vol.7 〝人のためになることを〟 生活の「土台の土台」支えて 山一興産(株)社長 柳内光子(塾理事)
住宅新報 2020年8月4日 号 14面

柳内光子
当社は19年12月に創立50周年を迎えました。都市や住宅開発、そして暮らしの土台となるインフラストラクチャーの整備を支えるため、緻密に計算された配合率に基づいてオーダーされた生コンクリートをその日、そのときの気温、湿度、天候といった自然環境を考慮し、施工現場が要求する最適な状態で製造してお届けするのが当社の主な仕事で、皆様の生活の「土台の土台」を支えさせていただいております。
人と人とのつながりを大切にし、地域社会への貢献と顧客の信頼に応える活動を行い、お客様の〝満足〟のために全力で挑戦と創造と感謝をし続けます。69年の設立から積み重ねてきた50年の歩みは、高度経済成長、バブル経済の崩壊、東日本大震災など激動と共にありました。決して順風満帆だったわけではありません。そうした計算通りにいかないときこそ、大切にしてきたことがあります。
「人のためになることをする。そして得た利益は社会に還元する」、その基本を忘れなかったことが事業の広がりにつながってきたのではないかと思います。
不動産事業も全く一緒です。ユーザーのニーズをいかに親身になって聞き、その人のために何ができるかを一生懸命に考えること、これが仕事の基本だと思います。仕事には女も男もありません。ただ、女性は非常にたくましいです。日本の男性はもっと社会で女性が活躍できる場をつくるべきだと思います。
この点、先代の兄も、現会長の柳内も私に様々なことを任せてくれました。会社をここまで続けられたのは、そのおかげです。その代わり、誰にも頼らずに自分で責任を取る厳しさはあります。柳内と結婚してからは家事・子育てと仕事を必死で両立させてきました。外に出て仕事をすることが好きで、楽しいときも苦しいときも仕事が私を支えてくれたのです。 同時に家庭円満を心掛け、その延長上に会社経営があります。社員に対しても共に人生を歩もうという気持ちで接しています。
やない・みつこ=東京都生まれ。59年より生コンクリートの製造を始め、63年に内山コンクリート工業(現内山アドバンス)、69年に生コン・建設資材総合商社の山一興産を設立。地域密着型の製版一体サービスを確立した。98年に社会福祉法人豊生会(現江戸川豊生会)を設立して福祉事業に参入し、現在は医療法人社団健勝会、学校法人草苑学園も運営。04年浦安商工会議所会頭に就任。07年藍綬褒章を受章。12年渋沢栄一賞を受賞。14年旭日小綬章受章。

















