居酒屋の詩 (73) 居酒屋のルーツと見ゆる立ち呑みは こころ浮かれて月夜に揺れて
住宅新報 2019年10月29日 号 13面
連載: 居酒屋の詩

立ち呑みには独特の風情がある。本当の酒好きがやってくるためか、酒もつまみも値段の割にはうまいという印象だ。「晩杯屋」もその一つだが(19年5月14日号で東京・飯田橋店を紹介)、「四ッ谷しんみち通り」にある店は新型で、入口に矢印があって右に進むと立ち飲みゾーン、左がテーブル席ゾーンに分かれている。ちなみに、テーブル席は紙おてふきが70円と有料だが両ゾーンともいつも満杯に近い。コスト削減のための工夫は料理のボリュームを少なめにするなど色々あるが、店員が目の回る忙しさで働いているのには頭が下がる。注文は客が紙に書いて渡す方式だが、あまりにも安いため、申し訳なさそうに差し出す客がいるのもほほえましい風景だ。

















