幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 66/100 覚悟する〝老年期〟 まだ誰も知らない領域を生きる
住宅新報 2019年10月29日 号 13面
連載: 幸福論的「住宅論」

リタイアしたらサラリーマン時代の垢を落とそうと地方に移住する人も増えている。田舎暮らしで身も心もリフレッシュすることができれば、長い老後を生き抜く勇気も湧いてきそうだ(千葉県いすみ市岬町)
「人生は死ぬまでのヒマつぶし」という投げ遣り的な言葉がある。生まれてしまった以上、自分で命を絶つのは難しいから、生きるしかないという意味だろうか。
それはさておき、人生は究極の目標を設定して生きるべきか、それとも、その時々の課題をクリアしていけば、最終的に素晴らしい人生を全うすることができると考えるかは面白いテーマである。
どちらかといえば欧米人や中国人が前者で、日本人は後者だといわれる。その証拠に〝カイゼン〟(改善)という言葉が世界共通語になっているというのは有名な話で、日本人は少しずつ改善して最終的(結果的)に素晴らしい商品を生み出すことが得意な民族として知られている。

















