幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多 信博 64/100 単身社会の背景 日本人の仕事観に異変
住宅新報 2019年10月15日 号 13面
連載: 幸福論的「住宅論」

人と人との関係が薄れていく背景には何があるのか(東京・渋谷駅前で)
それにしても、「夫婦+子」世帯(全世帯の24%)よりも、単身世帯(34%)のほうが多くなったということは、どういうことだろうか。結婚して家庭を持ち、子供を産み育てることが人間の幸せという伝統的価値観が崩壊し始めたというのなら、〝幸福住宅論〟の前提を覆しかねない大問題である。家庭や家族を持つことに冷淡で無関心な人間が増えていくのだとしたら、人口減少以上に住宅業界にとっては極めて深刻な事態となる。
家庭や家族を持つことに人並みの幸せを感じない新たな世代が登場しつつあるのだとしたら、その原因や背景に今踏み込まなければ、日本は本当に半永久的に人口が減少し続けることになる。
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