ペット共生住宅インタビュー 荻孝光氏 タマホーム執行役員企画住宅事業部部長 人とペットに幸せな住空間を
住宅新報 2019年7月9日 号 6面

ハウスメーカーとして「飼い主やペットに寄り添っていく」
――フレンドリー宣言を。
「人と共に、ペットも快適で幸せな暮らしを送れる家づくりができないだろうかと考えた。ペットとの暮らし方を考え、飼育マナーの普及啓発も必要と思い、その取り組みに積極的な当社の姿勢を示すために、宣言を行った。ペットは家族の大切な一員であり〝本当の意味でのペット共生住宅〟を形にしたい」
――本当の意味とは。
「日本愛玩動物協会が呼び掛けているように、住まいは、飼い主にとってもペットにとっても、ペットを飼っていない人にとっても、豊かで快適に、楽しいものになることが大切だと思う。これまでもペット向け設備の商材を提供してきたものの、新商品『ねこと私の家』では本格的に当社の〝想い〟を表現した」
自由で元気に遊べる
――想いを表現した。
「平面的に動く犬とは違い、ねこは立体的に自由に元気に飛び回る。住宅デザインとして面白いものができると感じた。ならばどのような工夫が必要なのか。ねこの行動予測や理解は難しく、未知なその暮らしを検証したい。それらを知るため、飼い主とのつながりが強いベネッセコーポレーションの雑誌『ねこのきもち』の読者やペット行動カウンセラーの獣医師と協力し、新商品の開発プロジェクトを立ち上げた」
――飼い主と共に。
「座談会で一緒になって議論してコンセプトを固め、新商品の形で叶えた。飼い主の意見を聞くと、隠れる場所や大空間の吹き抜けなどがあり、思いきり走り回って気ままに遊べる空間にしたい、との要望が多かった。今回の新商品では、人やペットのライフスタイルやその成長に合わせた自由度の高い設計デザインを提案し、エリア限定で222棟を販売している。体験会の際に試みに〝ねこ目線〟のVRをつくったところ、大好評だった」
――ねこの目線を。
「更には、8月末に完成する名古屋のモデルハウスを拠点に、マナー教室などのイベントや感謝祭で情報を交換して、発信していく。既に当社商品に住む飼い主との交流の機会も設ける。そこでの出会いは、また、新しい何かが生まれるのではないかと期待している。今回の新商品の販売開始前後に行った全社アンケートでも、全社員の3分の2を超える回答があり、これまで以上の期待感が社内でも広がっている」
――新しい何かを。
「単に商品をつくり、販売するのではなく、飼い主とペットのその家族に、末永く寄り添っていきたい。飼い主に聞くと、皆さん一様にペットを〝わが子〟として迎え入れている。そうした想いに、当社では販売後も関係を深めて〝お子さん〟であるペットの成長や家族の変化に合わせたリフォームなど、幅広い提案で応えていく」
すべてをハッピーに
――寄り添っていく。
「当社のミッションステートメントでは『ハッピーライフ、ハッピーホーム』を掲げている。〝ホーム〟の前に、暮らしを提案する〝ライフ〟を位置付け、暮らしの中のすべてをハッピーにすることを考えている。それが当社の真の想いであり、今回の新商品をきっかけに、新たな角度からも提案していきたい」

















