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スタンダード会員限定ミサワ 南極隊員の報告会開く 講演で経験を子供たちに

住宅新報 2019年5月7日 号 10面

住まい・くらし
南極での体験を報告する佐藤氏

南極での体験を報告する佐藤氏

 ミサワホームは4月23日、同社グループから南極地域観測隊に参加していた第59次越冬隊の佐藤啓之氏が帰国し、本社で報告会を開いた。

 同社は68年の第10居住棟以来、同観測隊の活動や生活を支えるための建物を受注。実績は累計で36棟、延べ床面積は約5900m2に及ぶ。これまで同社グループから同観測隊に延べ22人が参加している。

 佐藤氏はミサワホーム総合研究所テクノロジーセンター南極研究プロジェクト所属。北海道出身の53歳。90年2月に札幌ミサワ建設に入社。17年4月からミサワホーム北海道の建設部で、施工課長として勤務。17年11月から第59次越冬隊に参加し、3月に帰国した。佐藤氏は「趣味はジョギング。13年から3年連続でトライアスロンの大会で完走。大会に挑戦したときの人との出会いが、南極観測隊に参加しようという思いにさせたのでは」と振り返る。

 佐藤氏は先遣隊として基本観測棟の建設に従事。「前年度までに基礎と1階部分は完成していたので、その上の2階部分と屋根の工事を行った。コンテナに保管してあった大量の材料をまず現場に運び出すのが大きな仕事。ブリザードが4日間続いて、出した材料がすべて雪の中に埋まった。いきなり南極の洗礼を受けたと感じた」と説明。その後、本隊と合流し、基本観測棟の造作工事、建物維持管理、橇(そり)の補修、除雪などの全体作業などに従事した。

 同社では、同観測隊参加経験のあるスタッフによる講演活動「南極クラス」を全国各地の小学校などで開催。これは東日本大震災を契機に始めたもので、南極での活動を通じて、夢を持つことやチームワークの大切さを伝えている。12年度から全国に展開し、活動件数は18年度末で累計1497件、参加した子供たちは15万9261人となる。

 19年度は佐藤氏がその講演活動を行っていくが、「これから1年間、子供たちに経験を伝えていくチャンスをもらった。新しい世界を見せて、子供たちが新しいことに挑戦したくなる、そういう気持ちになる時間をつくっていきたい」と抱負を述べた。

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