福島県双葉町の神社再建 創建 全国で毎年1棟寄贈
住宅新報 2019年4月2日 号 10面

吉村会長
創建(大阪市中央区)は6月から、福島県双葉町の諏訪神社の再建を開始する。これは「被害被災神社再建・地域復興プロジェクト」として行うもの。熊本地震で被災した白山姫神社(熊本県西原町)に次ぐ第2弾となる。
諏訪神社は東日本大震災で倒壊したまま、再建が行われてこなかった。同プロジェクトでは同社が無償で建築し、寄贈する。諏訪神社の鎮座地は福島県双葉郡双葉町両竹字花の木240の内。建築面積は44m2。建築する神社の構成は向拝、拝殿、幣殿、神殿、回廊。敷地状況は東西18メートル、南北20メートルの敷地にある、標高約25メートルの高台に鎮座。高台にあったため、大震災の際は諏訪神社に約45人が避難したという。10月下旬の竣工を予定しており、初もうでやお祭りといった、地域住民のコミュニティ復興を支援する。
諏訪神社を建築するのは、同社グループ企業の木の城たいせつ(北海道栗山町)。宮大工の技を独自開発のプレカット技術を駆使し、本格的な日本の木組みの伝統構法を低コストで実現。この構法は金物に頼らず、木の組み合わせでエネルギーを分散させるため、耐震性と耐久性の高さを持つ。
先月の記者発表の際に、創建の吉村孝文会長は「神社は地元の人たちの心のよりどころ。そしてコミュニティの中心にある。日本人にとって神社は本当に必要な場所」と述べた。近年、宮大工の減少などで、神社仏閣も鉄筋コンクリート造が増加し、伝統的な軸組み工法が減少している。同社は低コストで神社仏閣の建て替えが可能な技術を駆使して、同プロジェクトを全国で展開していく。毎年1棟の災害被災神社を無償で建築、寄贈していく計画だ。

















