幸福論的 『住宅論』 住宅評論家 本多信博 ◇24 ホームステージングの〝妙〟 ユーザーの創造力を引き出す
住宅新報 2018年12月18日 号 15面
連載: 幸福論的「住宅論」

〝竹〟をテーマに改装した賃貸住宅の部屋(写真提供=福井県小浜市の平田不動産)
米国から導入
最近はホームステージングという販売手法が注目を集めている。住宅の販売に際し、単に〝リフォーム済み〟と謳うだけでなく、カーテンやテーブル、ソファなどを使って〝暮らしの風景〟を演出してみせる手法をいう。野村不動産アーバンネットが米国から導入して以来、瞬く間に日本でも広まった。
住宅の販売システムではなにかにつけて米国の後塵を拝している日本だが、こんなところでも遅れをとってしまうというのはどういうことなのだろうか。新築マンションがモデルルームをきらびやかに飾りつけ顧客のマイホーム熱をゆさぶるのとは対照的な〝冷たい〟販売手法が住宅市場の従来の慣習だった。ホームステージングの隆盛は、「家はその先にある暮らしを実現するためのもの」という意識が業界にもユーザー側にもようやく芽生えてきたということだろうか。だとしたら、日本はこれまで〝住文化後進国〟であったことを認めざるを得ない。新築住宅のモデルルームを除けばだが・・・。

















