居酒屋の詩 (25) 会長は 哀しからずや 今日の空明日の空にも 染まず微酔う
住宅新報 2018年11月6日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

かつて住宅新報社で総務局長を務めた人がいた。退職後は郷里の山梨(笛吹市)に帰り、今はぶどうの栽培に精を出している。
毎年秋になると巨峰、マスカットベリーなど数種類の甘いぶどうを届けてくれる。その甲州の名産である甲州牛、富士桜ポーク、信玄鳥、ワインなどを使った創作料理の居酒屋「甲州肉炉端<炭とやまなし>」(10月23日号掲載)で先日、ちょっとした呑み会が開かれた。メンバーはそれぞれ会社は違うものの全員が不動産関係である。会発足時に、たまたま一番年長だった私が会長を務めている。 若い人たちと話をするのは楽しいが、そんなこともないはずなのに年寄りの僻目か、会を重ねるごとに私だけが年を取っていくように感じてしまう。気弱になっているということだろうか。

















