幸福論的「住宅論」 住宅評論家本多信博 ◇17 戸建てシェアハウスへの郷愁 渇いた単身社会に潤いを
住宅新報 2018年10月30日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

都会ではなぜか郷愁さえ感じるようになった古い戸建て住宅街
「一つ屋根の下で暮らす」という、どこか温もりのある言葉はもはや死語となってしまったのだろうか。昔は親も兄弟(姉妹)もそれぞれ家の中での役割があった。兄弟同士ケンカもしたが、協力し合うことのほうが多かったと思う。ケンカをし親に叱責され、それでも納得できないときは、『一つ屋根の下で暮らしているのだから仕方ない』とヘンな諦め方をしたものだ。
痛い風評被害
「空き家になった大きな戸建て住宅を改修して、シェアハウスとして活用する事例が当協会会員社の間で増えている」と語るのは日本シェアハウス協会の山本久雄代表だ。 特に6月に公布された建築基準法の一部改正で、一戸建て住宅などの用途変更に伴う建築確認を必要とする床面積の上限が100m2から200m2に引き上げられるなどの規制緩和がなされたため、山本代表は「今後は一段と戸建て空き家のシェアハウス化が進むはず」と期待している。

















