幸福論的「住宅論」 住宅評論家本多信博 ◇10 子供にとって〝家〟とは 祖父母がいなければ不幸
住宅新報 2018年9月11日 号 11面
連載: 幸福論的「住宅論」

高齢者にも子供にも優しくない〝核家族社会〟を見直す日は来るのだろうか
住宅はこれまで、「内需の柱」と言われてきた。しかし、これからは「国づくりの柱」とならなければならない。
日本の高度成長時代は都市にあっては人口過密、地方にあっては公害病などの問題を引き起こしたが、日本国民が一つの目標をもって国づくりに励んでいたことは確かである。しかし、今はそれがない。
思えばあの頃、サラリーマンが〝マイホーム〟に憧れたのは、「一国一城の主」という言葉に惹かれたからだ。戦国時代、城は一国を領する者の拠点であり象徴でもあった。だから当時の大人も、家を持つことは自分の力を誇示するだけでなく、日本という国を支える〝一家の長〟として家を持ちたいという強い願望があったのだ。しかし、今はそうした気概も日本国民から消えた。日本はもう一度、国づくりの一歩から始めなければならない。

















