パナソニックH さいたま市で木造住宅分譲 定期借地権付きの特徴生かす
住宅新報 2018年7月24日 号 12面
パナソニックホームズは7月から、さいたま市桜区大久保領家で開発を進めてきた木造住宅による分譲地「パークナードテラス 桜区大久保」(全6戸)の正式分譲を開始した。同分譲地の特徴は(1)定期借地権付き、(2)新工法のPSJ(パナソニック・スマート・ジョイント)工法を採用、(3)グループ力を生かして、パナソニックエコソリューションズ社、パナソニックアーキスケルトンデザインと連携――となる。
7月17日に同分譲地で開いた報道関係向けの見学会では、パナソニックホームズの三宅悟執行役員街づくり事業部長が戸建て分譲事業の狙いを説明。新設住宅着工の将来的な市場縮小を踏まえ、三宅部長は「(建物価格が)2000万円から2500万円ぐらいで、街並みデザイン、ブランドで販売していく木造分譲、この市場で事業領域を拡大していこうと取り組んでいる」と説明した。
木造分譲はテストマーケティングを含め、昨年から取り組んできた。17年度の実績は11億円の売り上げ、18年度は30億円が目標。25年度には600億円の売上高目標を設定している。
22年の生産緑地法改正による都市農地の宅地供給増加を想定し、所有権移転(売買)では積極的に土地を確保する一方、所有権維持(賃貸市場)では定期借地権付き住宅として取り組む方針を掲げる。現在、戸建て分譲は鉄骨で13物件、木造で8物件を販売中。今後、木造分譲で6物件の販売を計画しており、取り扱いを加速させていく考えだ。
同分譲地のプロジェクト事業スキームは、事業主(販売)がパナソニックホームズ東日本分譲開発支社、企画・建築設計がパナソニックエコソリューションズ社ハウジングシステム事業部、建築施工がパナソニックES建設エンジニアリング。同分譲地の特長は(1)街区内に開発道路を設けない、オープンでゆったりとした区画割り、(2)全6戸は共用地である、緑に包まれた「センターガーデン」を囲んで配置、(3)入り口にゲートを設け、安全・安心とコミュニティを形成――となる。
村田安基・東日本分譲開発支社長は「入居者にはセンターガーデンが目の前にあるという暮らし方を享受していただきたい。土地代金が賃料になるので、固定資産税の抑制、住宅ローンが少なくなるというメリットがある」と説明。土地は地主と借地契約を結び(同分譲地の場合は72年8月8日まで)、建物は自己所有。契約期間満了後は更地に戻した上で地主に土地を返還する。定期借地権付き分譲の特徴を生かし、長期的な外観の維持や共有庭を持つ住宅地の造成などを図った。
共用地をはじめ、街並みの維持・管理を行う管理組合を設立し、緑豊かで美しいランドスケープを長期的に持続させていく。街の資産価値維持のために、ルールを明文化した「タウンガイドライン」も制定する。
PSJ工法を採用
建物はパナソニックアーキスケルトンデザインによる木造住宅の新工法「PSJ工法」を採用。街区全体で同工法を採用したのは同分譲地が初めて。同工法は工場で生産され、断熱材やサッシなどを一体化した大型壁パネルにより高い施工品質と建物性能を備え、工期の短縮などでコスト低減も図れる。また、住宅設備などはパナソニック製品を採用し、快適な居住空間を提案する。
同分譲地はJR京浜東北・根岸線北浦和駅からバスで19分・バス停から徒歩5分、JR埼京線南与野駅からバスで10分・バス停から徒歩9分。
開発面積は977m2。木造2階建てで、敷地面積は152~180m2、建物面積は102~111m2。
借地期間は50年以上で、借地料が毎月2万4400円(8月1日に引き渡した場合、前払い地代239万8550円)。保証金(敷金)が150万円。
建物販売価格は2608万~2862万円(税込み)。入居時期は8月以降を予定する。



















