「文化の居場所を考える」 大和ハ 立教大で寄付講座
住宅新報 2018年7月10日 号 10面

開講記念講演会
大和ハウス工業は7月から、立教大学(郭洋春総長)で寄付講座「文化の居場所を考える 21世紀の文化の容れ物―変容するビルディングタイプ」を開講した。同講座は同大社会デザイン研究所(中村陽一所長・同大21世紀社会デザイン研究科教授)のプロジェクトに共感し実施するもの。6月28日には東京都豊島区の同大池袋キャンパスで開講記念特別講演会(写真)を開き、約150人が聴講した。
始めに、同社東京本社の菊岡大輔人事部長が登壇し「当社は様々な用途の建物を手掛けており、日本で一番幅広いビルディングタイプを扱っている会社と考えている。時代の変化を実感しているからこそ、中村先生のプロジェクトに共感した」とあいさつ。中村所長は「文化の居場所、新たなビルディングデザインが、どうして社会デザインと結び付いて、どういう意味を持ってくるのかを理解していただければ」と狙いを説明した。
記念講演は講師に建築家・日本建築学会会長で早稲田大学教授の古谷誠章氏を招へい。古谷教授は「人々の出会う場所―ビルディングタイプを超えて」をテーマに講演。「自分とは違う人格、知識、そして文化に触れることが人を幸せにする。そのための場所を我々はつくっているのではないか」と話し、手掛けた建築物やコンペをひも解きながら解説を行った。
特別講義は中村所長が行い、テーマに「社会デザインと文化の居場所」を設定。中村所長は「新しい現れ方をしている課題を解決するには、従来の発想や方法論ではうまくいかない。そこで、社会の仕組みや参画の仕方を少しずつ変えていく、その思考と実践を『社会デザイン』と呼んでいる」と述べ、社会や文化の定義、変動などを説明した。
寄付講座は前期として7月2日に「公園/広場」を、同月9日には「オフィス」をテーマに実施。後期は9月後半から12月前半にかけて「ホール/劇場」「ミュージアム」「学校/幼稚園」「住宅」「リノベーション」「21世紀のビルディングタイプを考える カフェ/カプセルホテル/仮想空間」をテーマに計6回開催。12月下旬にはシンポジウムも開く計画だ。

















